ドラゴン講座−5

by よしさん


【第24回】

今日の内容はドラゴンデッキにとって相性の悪いカードの対策について解説します。

『天敵の対抗策@』

「同族感染ウィルス」

【解説】
黒魔導の覇者で出た、制限クラスの超極悪カードです。特に1つの種族でまとめあげているドラゴンデッキにとってまさに鬼!苦労して場に出した上級ドラゴンがことごとく墓地送りにされます。

【対策】
このカードを3枚入れられたらどうしようもありません。ですが、たいていのデッキには1・2枚が一般的なので、対策を立てることはできます。まず実戦において、たいていの場合はウィッチから手札に入ることが多いのでウィッチ効果を使わせない、そして同族感染を場に出させないことが、最善の手です。そこで対抗カードとして使うのが、押収・番兵・ダストシュートです。これらのカードは相手の手札を見ることができるので、確実に手札から除去できます。番兵はノンコスト、押収はライフが減るが墓地に落とせる、ダストシュートは発動条件があるが、罠なので、相手ターンでチェーンをかけられる利点があります。しかし対策カードを入れたからといって、必ずしも上手くいくとは限りません。ここはいかに同族感染を場に出させるか!です。すなわちロード・笛コンボを使う前に相手に同族感染を出させる状況にもっていくプレイングが必要になるわけです。こればかりはドラゴンデッキを使っている人の技量次第となります。

「まとめ」
最後に行き着いた結果は「プレイング」こればかりは仕方のないことですね。遊戯王OCGは運要素があるゲームなので、どんなに強い人でも負けることはありますから・・・・・・・・・・・・。ですが、数をやれば必ず差が出てくるのでドラゴンデッキも使いこなすことができれば、かなりの勝率をあげることができるはずです。


【第25回】

皆さんはすでにご存知かと思いますが、今度の新シリーズ「ガーディアンの力」に原作では1度も使われなかった海馬のカード「カイザーグライダー」が出るそうです。このカードがなんとドラゴン族!実に1年3ヶ月ぶりの上級ドラゴンの登場(特殊召喚ドラゴンを除く)となります。というわけで、今日はこのカードの考察と昨日の続き、天敵の対抗策について解説します。

『新ドラゴンの考察』

「カイザーグライダー」 レリーフ(シクレアあるかも?)
星6 光属性 ドラゴン族 攻2400 守2200
効果:このカードは同じ攻撃力を持つモンスターとの戦闘では破壊されない。このカードが破壊され墓地へ送られた時、フィールド上のモンスター1体を持ち主の手札に戻す。

【解説】
このカードの大きな利点は攻撃力が2400と高く、しかも同じ攻撃力とのモンスターとの戦闘では破壊されない、すなわち現在の上級モンの主力であるサイコショッカーと相打ちに終わらないという点です。これを考えると、守備力が2200あるためウィッチからのサーチはできませんが、同じ能力を持つエメラルドより優秀かもしれません。さらに破壊されるとフィールド上のモンスターを1体手札に戻す効果も状況次第で上手く活かせると思います。


『天敵の対抗策A』

「モンスター除去魔法」

【解説】
モンスター除去魔法の代名詞と言ったら「サンダーボルト」と「ブラックホール」ですね。現在、どちらも制限になっているカードですが、パワーで押し切るドラゴンデッキにとっては天敵のカードと言えます。

【対策】
これらの魔法カードは基本的にサーチできるカードが少なく、制限により枚数が少ないので、昨日述べた同族感染に比べれば、比較的警戒するカードではないと思います。ですが、対策をうちたい人のために解説します。

昨日述べた押収・番兵・ダストシュートで対策をうつことができます。それ以外のカードとしては王宮の勅命・マジックジャマー・我が身を盾にがあげられます。勅命は説明するまでもない万能カードです。ジャマーは手札を消耗するため手札消耗の早いドラゴンデッキには厳しくなるので、対策としてキラスネ等を入れる必要があります。我が身はコストとしてライフを1500払いますが速攻魔法なので相手ターンでも発動できる利点があります。

「まとめ」
サンボル・ブラホなどの強力カードは1枚しかないので、相手にこれらのカード使うざるをえない状況を作ればいいわけです。そうすれば確率を考えて、もう1枚が手札に来る率は大きく下がるので、コンボを使い一気に押し切ることができます。すなわちプレイングですね。結局昨日と同じ結論になってしまいましたが、プレイング次第でデッキは生かされるということです。


【第26回】

最近、ドラゴンデッキを補佐する魔法・罠カードが出て欲しいと思っている今日この頃です。王家の守護者でターボコンボが出ましたが、ドラゴン専用カードは闇を制する者以来まったく出てないんですよね。今度の新シリーズ「ガーディアンの力」でカイザーグライダーがドラゴン族で出るのは嬉しいですが・・・・・・・・・・・・・・・(コナミは作る気ないのかな?)まあコナミのことだから作ってくれるでしょう。では今日のドラゴン講座は昨日の続き、天敵の対抗策について解説します。

『天敵の対抗策B』

「罠カード(防御系)」
【解説】
ドラゴンデッキとって特に防御系の罠カードは嫌ですね。せっかく苦労してコンボ成功したのに攻撃が通らず、しかも次のターンでサンボル・ブラホ等全滅、たまったもんじゃないですね。全てが水の泡、このようにならないように対策をうってみましょう。

【対策】
最近の罠カードはサイコショッカーの影響で数は少なく、特にブレイカーの登場でいつでもチェーンできる罠が流行りつつあります。罠の対策としてはハーピィや大嵐等で除去してしまえばいいですが、ここぞという時に伏せ除去魔法が手札に無いことが多々あります。そこで対策として罠を無効にするカードを入れればOK。代表カードとしてはサイコショッカーがあがりますが、真性のドラゴンデッキならこれは邪道です。サイコではなく、王宮のお触れか盗賊の七つ道具を入れましょう。

「まとめ」
罠は遊戯王の醍醐味ですが、ドラゴンにとっては邪魔なカード。罠の中でも特にうざいのは「和睦の使者」 「よし、総攻撃行くぞ!」ってところでこれを発動されたら攻撃が全て相手に通らず、まさに最強のその場しのぎカードですね。他にも激流葬・ミラフォ・バインドなどの発動条件のある罠カードはサイクロンで除去できますが、ここぞって時に手札に無いもんです。破壊輪は新たに導入された優先権のおかげでそう警戒するカードはないですね。


【第27回】

先日の語りでも言いましたが、ドラゴンデッキに補佐カードがないのはかなり厳しい状況だと思います。ドラゴンを呼ぶ笛はサーチできないし、ドラゴン族モンスターをサーチするカードも無い!このような現状です。この現状を打開するにはドラゴン族モンスターよりもサーチができるうえに手札の消耗も抑えられる強力で万能!みたいなカードが出てくることを期待したいです。コナミ!頼むぞ!と言っても出してくれないでしょうね。(今までが今まででしたから・・・・・・・・・・・・・・・・)では本題に移りましょう。今日のドラゴン講座は前回の続き、天敵の対抗策について解説します。

『天敵の対抗策C』

「サイバーP・ファイバーP」

【解説】
どちらも不利な状況を一気に覆すことのできるカードです。特にサイバーPは、一昔前では必ずと言っていいほど、デッキに入っていたカードです。現在は相手の手札も増強してしまうため、サイバーPを入れている人は減少しましたがファイバーPはリセットカードとして安定感を上げるために融合・儀式デッキなどで見かけられます。

【対策】
どちらのカードも強力な効果を持つため制限になっているカードですが、攻・守が低くウィッチ・クリッター等により簡単にサーチできてしまうためセット(裏守備表示)を簡単に許してしまいます。手札にあるなら前々回で述べた押収・番兵・ダスト等で除去できますが、セットされたら次のターン確実に効果を使用されてしまいます。

そこで対策カードとしては1番の適任が抹殺の使徒です。サイバーP・ファイバーPは効果を発動させるには1度、裏守備でセットする必要があり、裏守備モンを葬れる(しかも除外)ので、1番効果を発揮するわけです。メインデッキに1枚、もう1枚をサイドに入れておき、大会などのときに、相手のデッキに入っているのがわかれば、2戦目の前にサイド交換で対策をうつことができます。

「まとめ」
どちらのカードもスタン・ハンデスなどのデッキに入っていることは非常に少ないため、1戦目から対策をうつ必要はありません。しかし中にはデッキに入れている人もいるので、サイドデッキにもう1枚入れておけば大丈夫です。たとえ効果を発動された場合でも、自分の手札も増えるし、展開次第ではこちらが有利な状況に持ち直すこともできます。あくまでこれらのカードはリセットカードなので、効果が出たら終わり!なんてことはありません。デッキを構築する際もあえてこれらのカードを意識してデッキを組む必要は無いと思います。


【第28回】

今日は前回の続き、天敵の対抗策について解説します。

『天敵の対抗策D』

「ハンドデストロイ(手札破壊)」

【解説】
ハンデス・・・・・・・・・嫌ですねぇ。手札見たり、手札捨てたり・・・・・・・・・・ドラゴンデッキにとってはまさに天敵の代名詞です。ドラゴンデッキはコンボ性を重視したデッキなのでキーカードや強力なカードを捨てられると、非常に苦しい展開を余儀なくされます。

【対策】
ハンデス対策としてよく言われるのが「ハンデスにはハンデス」です(言われているかな?)相手がハンデスならこちらもハンデスで対抗すればいいんです。ハンデスデッキは、押収番兵・双子悪魔といった手札を減らすカードが入っていますが、そのぶん相手も手札を1枚消耗しているため、こちらもハンデスいけば、さらに相手の手札を減らすことができます。(もちろん自分の手札も減りますが)

1番有効なのがノンコストの王宮の勅命ですが、これ1枚では防ぎきれません。そこで使用するのが「精霊の鏡」と「マジックドレイン」です。ただドレインは不安定さが残るためデッキに入れるとしたら「精霊の鏡」をおすすめします。もちろんハンデス系カード以外に強欲な壺や天使の施しといったドロー系カードの効果を奪うこともできます。

参考として、対ハンデス仕様のドラゴンデッキを作ってみました。

「ハンデスドラゴン(対ハンデス仕様)」
モンスター17枚
タイラント  エメラルド  ヴォルストガルフ  サファイア(2)
スピア(2)  ドル・ドラ  ロードオブ(2)  キラトマ(2)
ウィッチ  クリッター(2)  死霊  ならず者

魔法18枚
サンボル  ブラホ  使徒  心変わり  強奪  蘇生  埋葬
施し(2)  壺  ハーピィ  大嵐  サイクロン(2)  押収
番兵  ドラゴンを呼ぶ笛(2)

罠5枚
破壊輪  勅命  リビング  精霊の鏡(2)

合計40枚


以前載せたハンデスドラゴンの改良版です。一応対ハンデス用ですが、他のデッキにも効果を発揮することができます。

「まとめ」
ハンデスは確かに脅威ですが、必ずしも勝てないということはありません。ドラゴンデッキは基本的に攻撃力の高いデッキなので、パワーで押し切ることもできるし、最後の切り札としてファイバーPを使えば手札も増えて、対ハンデスとしても使えます。


【第29回】

今日のドラゴン講座は前日の続き、天敵の対抗策について解説します。

『天敵の対抗策E』

「ドラゴン族封印の壺」


【解説】
これは天敵と言えるのだろうか?と思ってしまうカードですが、二昔前なら対ドラゴンデッキとして活躍したカードです。現在のデッキにこれを入れている人はまずいないでしょう。ですが一応天敵?のカードなので、解説しておきます。

【対策】
このカードは永続罠カードなので、サイクロンだけで十分です。あえて対策をうつとしたら「王宮のお触れ」 むしろお触れは他の罠対策になるカードなので、デッキに入れておいてもいいと思います。

「まとめ」
今日のカードは天敵と言えないカードですが、二昔前の頃は私がドラゴンデッキで友人のデッキを瞬殺ばかりしていたので、友人がドラゴン対策としてデッキに入れられていた頃を思い出すカードなんです。古き時代を惜しむカードと思ってください。