スタンダードはなぜ強いか

by 名前チェンジ(ミント)さん


ほとんどのデッキの主軸となっているスタンダード、
1枚1枚が周囲のカードに迷惑をかけなく扱いやすい強力なカード
構築されていることが最大のポイントです。


どんな状況にもある程度対応できるように作ってあります、
しかし最近ではその安定せいから「尖りがなく決定力にかける」
という話を耳にします。


ライバルと言われていたハンデスデッキに差をつけられてしまいました。
この種のデッキはある程度、遊戯王OCGをすれば知らない人はいません。
なぜこのコンセプトが好まれ使われるようになったのでしょうか?
スタンダードと比べてハンデスを分解していきます。

ハンデスの基本戦術は相手の*手札(* 場、手札、伏せ、の総合枚数)
自分の*手札よりも自分の意図的に少なくすることです。


つまり相手が使用していないカードを自らの手で捨てさせ、
自分のバトルスタイルを有利に進めるための戦術です。


例えば同じ殴り合いの戦いなら、数が多いい方が有利でしょう?
一度自分が最初のドローが5枚でなく3〜4枚ドローで闘って見ればわかります。

そう、ハンデスは、
@初手から中盤まであらゆる手段で総合枚数に差をつけデュエルを有利に進める。
A自分のバトルスタイルで勝利する。

この2つの条件を守り勝利するコンセプトです。
(当然スタンダード的な戦い方も引きによっては行われますが)


それに比べスタンダードは
@初手にて総合枚数を少しでものばそうとする。
A相手の戦術を考えながら自分の戦術を考える。
B最適な戦術で戦い勝利する。

お気づきになられたでしょうか?
ハンデスは最初から「手札(総合枚数)で差をつける」という同一の認識が
あるのに対してスタンダードは人によって戦術が異なり
相手によっても戦術が異なります。


もちろんそれは全てのデッキに(もちろんハンデスにも)いえることですが
決定的に違う事があります。


スタンダードは臨機応変に対応できるために戦術が用意されていないのです。
キラートマトや巨大ネズミを強制転移してからのコンボ攻撃や
サンダーボルトからのダイレクトアタックという戦術もあるように見えますが
これはスタンダードだけの戦術なのでしょうか?
だったら最初から転移デッキやサンダーボルトを再利用するデッキを作ればいい、
私はそう思います。例をあげて考えてみましょう。

ハンデスや他のデッキは自分から戦術を用意しています。
手札を減らす、ヴァンパイアロードを召喚して戦う、
魔封じの芳香で相手の動きを邪魔する、エクゾディアをそろえる、
これはデュエルをイメージしてその戦術で戦う事を前提に
デッキを組んでいるからです。


それを考えるとスタンダードの前提とは何か?
「相手にどうにかして勝つ」です、なんと漠然としているのでしょうか。


制限や新カードや相手のデッキによって戦術が変わることが何よりの証拠です。
裏を返せばスタンダードは自分で戦術を組み立てなければいけないのです。
それを考えると このデッキは、本当に強い人が扱ってこその強いデッキです。


つまり実はスタンダードは扱いが難しいのです。
(そこからスタハンというある程度戦術が用意されたデッキが生まれたのだと思います。)

しかしそれがスタンダードの強さです。
強い人が使えば強くて当然なら強くて当然。文法は変ですが真実です。
そして新カードや制限や相手のデッキによって戦術が異なるということは
どんな状況にも対応できるということです。

全てゲームや競技の基本はどんな展開でも勝利すること、
それがスタンダード(基本)です。
これを守っていなければもはやスタンダード(基本)とは呼べません。
あなたのスタンダードは大丈夫でしょうか?


周囲のカードに迷惑をかけない1枚1枚が強力なカードで構築され、
あらゆる状況に対応するということを守れれば強いデッキができるでしょう。

最後に、あくまでこれは今の私の考えですのであしからず。