5月改定の意味〜デッキ編


【はじめに】

5月改定で、必須クラスの強いカード、例えば、ウィッチ、埋葬、護封剣を制限化したことにより、全体的に5%程度パワーダウンした印象があります。「今まで、使っていたデッキが弱体化したなぁ...」悩むことありません!誰もが感じているはずですから...ただし、中には立ち直れないほどのダメージを受けたデッキもあるようです。こんなデッキを使っていた方はラッキーですね♪再構築するのはヤリガイがあります。苦労して一から始めるのは、得がたい経験ですよ〜(実感)または、新コンセプトに挑戦するチャンスかも?空しさを感じている人は、今のうちに味わいましょう!混乱している方、焦っている方もいらっしゃるかもしれませんが、のんびり構えていれば良いと思います。挑戦好きの方は、テーマを絞ってじっくりと研究してください。新シリーズが出たら、まだ状況が変わる可能性大!ですからw

デッキ編では、不利になったデッキ、影響の少ないデッキ、追い風となったデッキの三つに分類して、検証及び今後の方向性について、感じたことを素直に語ります。最後の章では、今後登場するかもしれない「ニュー・タイプ・デッキ」について予想しますので、最後まで気軽にお付き合いくださいね♪

【不利を受けたデッキ群】

この章は、わかりやすいと思います。キーカードが手札抹殺、メタポ、成金、埋葬、逆転...こんなデッキは全て弱体化してしまいました。ほとんどが無制限→制限という強引さ!宝札、逆転、ラストバトル!この元凶3枚だけ制限にすれば、1キル・デッキの弱体だけで済んだものを、巻き添えを食って速攻系、蘇生系、コントロール系の一部も崩壊!復興させたくても、コンボ前提カードがデッキに1枚では、無理そうですね...(弱気

こんな時は発想を変えて、代用出来るコンボを考えてみましょう!例えば、速攻系なら蜃気楼エンジン、またはメタポ、サイポ+太陽の書コンボが考えられます。安定性には多少欠けるかもしれませんが、プレイング次第で克服できそうです♪成金ゴブリンのような圧縮カードとしては、サンダードラゴン、素早いモモンガ、Gウィルスなどのモンスターを使うか、王家の神殿+強欲な瓶(無制限〜)、欲張りを使う方法が考えられます。マキュラは1枚しか入らない上に、手札抹殺の制限化によって捨てる手段が限られてきたので、今後使用対象が限られるかもしれませんね。蘇生系を補うのが、制限の掛からなかった墓穴+太陽の書コンボ!コントロールデッキを補う手段は、無数に考えられると思います。

発想を変えれば、何とかなるものですね♪モンスターで制限、準制限の掛かったカードについては、ウィッチ以外は1枚でも問題ないと思います。ニュートが制限になった悪魔デッキ、ニュート、ドルドラが制限になった風デッキも厳しい状況ではありますが、何とかなりそう!ならずが制限、隊長、増援が準制限になった戦士デッキも、世間で言われているほど影響はなさそうです。頭で考えているだけではなく、実戦で試すと早く感覚がつかめますよ〜

【影響の少ないデッキ群】

正直言って、このグループに80%以上のデッキが入ると感じています。と言うのも、今回改定は3枚カードを多用する特殊デッキに影響を与えましたが、スタン、ハンデスなどの一般的デッキの構成には、それほど関係ないようなので...もちろん、ある程度の改造は必要ですが、あとはプレイングで充分補えると思います。

今後のスタンダードはウィッチ、大嵐制限により、サーチ不能なハ・デス、クリッター、トマトなどの引っ張り、ならず、ものマネ、リリー、リバース・モンスター、トラップなどが使いやすくなるでしょう!あとは、実戦で微妙な違いを感じてくださいね。

ハンデスが弱体化したと言う方もいらっしゃいますが、何も考えずに運だけで勝てた双子×2の能力を失っただけ...むしろ、ワンパターンだったカード構成から、多彩なハンデスに進化出来るチャンスです!今後は量的、手札消費型から、質的、心理撹乱型ハンデスの時代になると思います。ようやく、一皮向けたようです。

属性デッキは全く弱体化していません。むしろ、トマト、ネズミ等の引っ張りモンスターの存在が有利に働くかもしれません!スタンにトマト、ネズミ入れる方も増えてます。「護封剣が制限!...水デッキは弱体化したねぇ」と心配してくださるネット仲間もいらっしゃいますが、個人的には、守りを固めて隙を突くワンパターンな戦術から月書、墓穴、停戦、ファイポ、ペンソルを使った多彩な戦術が可能となり大歓迎!次の章でも述べますが、今後は心理戦、コントロール戦を制するデッキの時代...水モンスターって、実はほとんどがコントロール系なんですよねw

【追い風を受けたデッキ群】

登場直後に流行したヴァンパイア・ロード...再生能力とデッキ破壊効果は地味に強かったのですが、攻2000の低さと、単発効果が災いしてか、何時しか使われなくなりました。けれども、生者の書、ピラミッド・タートルの強力コンボカード登場!そして、今回改定でウィッチ制限化...いつの間にかヴァロン・デッキはスタン対抗一番手まで上りつめました。近年、稀に見るファン・デッキの成功物語ですね!全体的な攻撃力は不足していますが、蘇生ラッシュがハマルと2000は凶悪。突破可能なゴブリン突撃部隊、ゾンパイア、守2000の価値を上げたほどですね。今後、生き残れるかどうかは、2000の攻防に掛かっていると言えそうです。

さて、改定で追い風を受けたデッキを整理してみましょう!
1.ヴァロン・デッキのような展開力、蘇生力の優れたデッキ
2.展開力、引っ張りを前提としない安定感の優れたデッキ
3.相手のプレイを制限するコントロール・デッキ
4.意表を突く、または相手の計算を狂わすトラップ中心デッキ などなど

共通点は、改定前も威力のあったコンボデッキ!ウィッチ、大嵐、双子などの苦手なカードの制限化に伴い、相対的に強くなりました。また、プレイング、心理戦重視となって脚光を浴びると思われます。構成全体の連係(リンク)に優れたデッキが、真の威力を発揮できる土俵が整ったと言えるでしょう!これを「リンク・ストラテジー(連係・戦略)の時代」と呼びたいと思います。(激難w

【今後誕生する新コンセプト予想!】

すでに、斬新な新コンセプトを考えている方々は多数いらっしゃるようです。デッキ投稿BBSなどを注意深く見ていると、従来の常識を打ち破った発想を感じるものが出てきました。何故か、ほとんどの方が自信がなさげです。新コンセプト構想時に意識する仮想相手が、見えてこないからですね。

やはり、仮想相手=スタンダードのイメージと重なります。あらゆるデッキにメタを張れて、柔軟に対応出来る王道デッキ...まずは改定後・新スタンダードを模索することから始まると思います。そういう意味では、5月16日に登場する新シリーズが、スタンダードにどれだけ影響を与えるか見極めてから、研究が活性化することでしょう!

私の考える新コンセプト・イメージも漠然としていますが、たぶんこんな感じ。
1.今まで使われなかった上級モンスターを中心とするデッキ
2.今まで使われなかったトラップを中心とするデッキ
3.逆に今まで必須とされていたカードを意識的に抜いたデッキ
4.デッキ圧縮、引っ張りなどのスピード感が異質のデッキ

あえて具体的なデッキ名は出しませんので、色々なHPを探してみてください。この種のデッキは、今までは一部のファンデッキ愛好家のものでしたが、今後は十分実戦に耐えるだけの強さを期待出来るかもしれません♪

ウィッチ、大嵐、双子など...わずかなカードが制限化されただけで、これほど大きな構造変化をもたらすとは...コナミは意図していたのでしょうか?(謎

【おわりに】

5月改定が各種のデッキに与えた影響について、駆け足で解説してきました。現時点ではまだ、改定後デッキのイメージは明確ではありませんし、5月16日の新シリーズ登場後は、カード及びデッキの勢力図が変わると思います。それでは、この連載の存在意義は何でしょうか?それは、「改定の意味を意識して、新デッキを構築する。実戦感覚を磨く。」ということ...つまり、単なる問題提起を行ったに過ぎません。デッキ構築、プレイングを通じて、検証していくのは、これをお読みの皆様だと思います。

「今回の改定で、強いスタンダードの型が決まって、面白くなくなる」と言う声をちらほら聞きますが、あまりに視野が狭い見解かも?つまり、型が決まるなら、メタも考えやすいから、新デッキでスタンダードの牙城を崩すチャンスです!実は、想像以上にスタンダードはシビアですから、突出したデッキに対して、常に対策を取り込みながら進化していくことでしょう!お互いに切磋琢磨して成長していくのです!ダイナミックな世界ですね〜

「私は常に背景を意識しながら、メタ・デッキを考えている!」そう仰る皆様...当HPの周辺にいらっしゃる強豪決闘者の方々は、かなり昔からこの種の実験、研究を行ってきました。例えば、「魔封じの芳香+魔力の枷+ハリケーン」相手だけ魔法を封じて、ダメージを与え、自分はダメージを受けずに自由に魔法を使う...こんな強烈なメタ・デッキは1年以上前から一部の決闘者間で研究されているのです。殿堂掲示板に入ると、独特のオーラが漂っていますよ!いかに強い決闘者でも、考えられることは限られています。新コンセプトを進化させるのは「団結の力」です。この機会に、皆様も一緒に研究してみませんか?それでは!また〜