暗黒の魔人編 第4章
enchaさん作
作成:02/11/16
城乃内と舞の2人は地下のデュエル室で闇の住人、ミストと対峙した。 ・・・ホォ、逃げ出さなかったとはな・・・ 「当たり前だ!今まで何回か闇のゲ−ムを経験してるんだ。今更てめぇみたいなヤツを見たって驚きもしねぇぜ!」 ・・・威勢のいい事だ、それが最後まで持つかな?・・・ 「ダッグ・デュエルだろうがサシでだろうが受けて立つぜ!」 「あたしの足を引っ張るんじゃないよ、城之内!」 「んだと、舞!」 ・・・フフフ、もう仲間割れか?・・・ 「るせぇ、おめぇこそオレの足を引っ張んなよ!舞!」 ス−ッ!突然床から黒いロ−ブの男が現れた。 「な、何ッ!」 ・・・この男は私の分身、シャド−・・・ 「いきなり出て来やがって!」 「・・・デュエル開始・・・。」 シャド−がデュエル開始を宣言した。 「うす気味ワリ−野郎だぜ!オレのタ−ンだ。」 城之内がカ−ドを引く。 「漆黒の豹戦士パンサ−ウォリア−(攻撃力2000・守備力1600)召喚、カ−ドを1枚場に伏せてタ−ン終了!」 「・・・私のタ−ン・・・。」 シャド−がカ−ドを引いた。 「・・・3枚の伏せカ−ド・・・、・・・タ−ン終了・・・。」 (モンスタ−を出さないの?) 「あたしのタ−ン!」 舞はシャド−の場を見ながらカ−ドを引く。 (罠かしら?) 「速攻攻撃能力を持つステルス・イ−グル(攻撃力1200、守備力1200)召喚、シャド−にダイレクト・アタック!」 ステルス・イ−グルはシャド−めがけて飛び立った。 「・・・罠カ−ド発動・・・。」 シャド−は伏せカ−ドをめくった。 「・・・罠カ−ド、来訪を拒む扉・・・。・・・このカ−ドでお前のモンスタ−を移動させる・・・。」 「どういう事?」 「・・・見ればわかる・・・。」 ステルス・イ−グルの前に巨大な扉が現れた、ステルス・イ−グルはそのまま扉の中へ・・・。 「・・・そしてその出口は・・・。」 城之内の場のパンサ−ウォリア−の前にも巨大な扉が現れた。 扉が開き、中からステルス・イ−グルが! 「何ッ!」 パンサ−ウォリア−がステルス・イ−グルを返り討ちにしてしまった。 「クッ!」(LP3200) 「舞のモンスタ−がオレの場に現れるとは・・・。」 「・・・・・タ−ン終了か、・・・ハ−ピィ・レディ・・・。」 「1枚場にカ−ドを伏せてタ−ンを終了するわ。」 ・・・では私のタ−ン・・・ ミストがカ−ドを引く。 ・・・フィ−ルド魔法『闇』発動・・・、・・・モンスタ−1体を攻撃表示で場に出してタ−ン終了・・・ 「攻撃表示だと!見えねぇぜ、テメェのモンスタ−!」 「城之内!気を付けて。ヤツのモンスタ−は闇のフィ−ルドと同化してるのよ。」 「ならオレが倒してやんぜ!」 城之内がカ−ドを引く。 「1枚カ−ドを伏せて、ミストの場のモンスタ−に攻撃だ!」 パンサ−ウォリア−がミストの場の闇に入っていった、しかし剣を振っても手応えは無い・・・。 その時!暗闇から何かが城乃内目掛けて飛んで来た。 「グワァアアア!」(LP3000) 「どうしたの?城乃内。」 「パ、パンサ−ウォリア−の剣が・・・。」 何と暗闇から飛んで来たのは、パンサ−ウォリア−の剣だった。 ・・・フフフッ、闇フィ−ルド内の暗闇のミスト(攻撃力0・守備力0)にはどんな攻撃も通用しない。更に攻撃をしてきたモンスタ−の攻撃力の半分の数値を攻撃プレイヤ−に与える事が出来る・・・ 「なんて能力を持つモンスタ−なの?」 「ダメだ!タ−ン終了!」 (あの闇フィ−ルドを何とかしないとダメね・・・) 「・・・私のタ−ン・・・。」 シャド−がカ−ドを引く。 「・・・2枚の伏せカ−ドを追加・・・、・・・タ−ン終了・・・。」 「やはりモンスタ−を出さないというの?」 「・・・お前の番だ・・・、・・・ハ−ピィ・レディ・・・。」 シャド−は明らかに舞を挑発している。 「何なの、この男・・・。」 (まさかあたしを標的に・・・) 「あたしもなめられたものね、あたしのタ−ン。」 舞は引いてきたカ−ドを見て思わず笑みを漏らした。 「ハ−ピィの羽根箒で闇カ−ドを破壊するわ。」 ・・・何ッ!・・・ 闇のカ−ドが羽根箒によって除去された。闇フィ−ルドがかき消されていく。 ミストの場には攻撃表示の暗闇のミストが・・・。 ・・・クッ!・・・ さらに・・・、と言って舞は手札のカ−ドを出した。 「ハ−ピィ・レディ(攻撃力1300・守備力1400)召喚、サイバ−・ボンテ−ジを装備して暗闇のミストに攻撃!」 ハ−ピィレディ(攻撃力1800)が、暗闇のミストに襲いかかる。 「・・・罠カ−ド発動・・・。」 シャド−が伏せカ−ドを発動した。 「・・・邪影憑依・・・、このカ−ドをミスト様の暗闇のミストに対し発動する・・・。」 ミストの場の暗闇のミストがフィ−ルドから消えた。そして攻撃目標を見失ったハ−ピィ・レディの足元に影が伸びていった。 「・・・邪影憑依は暗闇のミストの効果を闇フィ−ルド以外でも使えるカ−ド・・・。」 「何ですって!」 ・・・つまり・・・ ハ−ピィ・レディが舞の方を向いた、そして舞にその鋭い爪で攻撃を仕掛けた。 「キャー!。」(LP2550) 「・・・どうかな?自分のかわいいハ−ピィに攻撃された気分は・・・。」 「ま、まさかハ−ピィちゃんに攻撃されるとはね・・・。」 「舞!」 「大丈夫よ、城乃内。」 「・・・フフフッ、タ−ン終了か?ハ−ピィ・レディ・・・。」」 (この男・・・) だが舞はシャド−の挑発には乗らなかった。 「あなたの番よ、ミスト。」 ・・・では私のタ−ン・・・ ミストはカ−ドを引き、場にセットした。 ・・・魔法カ−ド、守りの結界発動・・・ 「守りの結界ですって?」 ミストの場が闇の結界で覆われ始めた。 「こ、これは・・・。」 ・・・このカ−ドを発動したタ−ンと次のタ−ン、1タ−ンで2タ−ン分の行動が可能になる。またいかなる攻撃や効果も受けつけぬ、但しLPの半分をコストとして払わねばならんが・・・(LP2000) 完全に結界が張られた、中の様子はわからない。 ・・・シャド−よ、あとは任せたぞ・・・ 「・・・ハッ・・・。」 「おそらく短時間で最上級モンスタ−を召喚する為にあんな結界を張ったのよ。」 「と言う事はあの結界が消えた時が・・・。」 「エェ、このデュエルの正念場になるでしょうね。」 「・・・お前のタ−ンだ・・・、・・・城之内・・・。」 「カ−ドを引くぜ!」 城之内はカ−ドを引くが・・・。 (しかし・・・、ヤツの場には伏せカ−ドしか無いが・・・) 「鉄の騎士 ギア・フリ−ド(攻撃力1800・守備力1600)召喚、カ−ドを1枚伏せてタ−ン終了だ!」 「何故攻撃を仕掛けないの!」 「何故って・・・、あれは明らかに罠だぜ!」 「意気地なしね。」 「何だと!」 「・・・・私のタ−ン・・・。」 シャド−は城之内と舞の言い争いを全く意に介さないといった感じでカ−ドを引く。 「・・・では私もモンスタ−を出そう・・・。」 と言って場に伏せてある4枚のカ−ドを全てめくった。 「・・・“罠・モンスタ−カ−ド”シャド−マン(攻撃力1500、守備力1400)を3体同時発動、・・・さらに罠カ−ド、アクアの合唱発動・・・。」 「何ッ、“罠・モンスタ−”だと!」 「まるであの男、リシドみたいじゃない!」 アクアの合唱の効果で攻撃力を2000に上げた3体のシャド−マンが戦闘態勢を取った。 「・・・標的は城之内のパンサ−ウォリア−とギア・フリ−ド・・・、・・・そしてハ−ピィ・レディ・・・。」 3体のシャド−マンは2手に分かれてシャド−が指定したモンスタ−に向かって行った。 「クッ、ここでこの2体のモンスタ−が倒されたら・・・。」 城之内は伏せカ−ドをめくった。 「罠カ−ド、終戦協定を発動!」 「・・・。」 「このカ−ドでシャド−マンの攻撃を止めるぜ!」 「・・・フフフッ・・・。」 「何がおかしい!」 「・・・城之内よ・・・、・・・そのカ−ドの効果はハ−ピィ・レディの場にも影響するのかな?・・・。」 「舞!」 舞のハ−ピイ・レディは、シャド−マンによって破壊されていた。 「クッ!」(LP1850) 「・・・シャド−マンの攻撃には装備カ−ドやフィ−ルド効果による数値は加算されない・・・。」 「舞、大丈夫か。」 「平気よ、これくらいで・・・。」 「・・・さぁお前の番だ・・・、・・・ハ−ピィ・レディ・・・。」 (間違いない、ヤツはあたしを狙ってる・・・) 「ならばあたしのこのコンボを受けるがいいわ!」 デッキからカ−ドを引いた舞は、カ−ドを場に出した。 「ハ−ピィ・レディ召喚、さらに万華鏡−華麗なる分身−を出すわ!」 「出た!舞の必殺コンボ!」 舞の場に3体のハ−ピィレディが召喚された。 「更にこのカ−ド・・・。」 と言うと舞は伏せカ−ドをめくった。 「罠カ−ド、『ゾ−ンチェンジ』!」 「・・・それは・・・。」 「シャド−、あなたの場のアクアの合唱をこのカ−ドの効果で1タ−ンだけ奪うわ!」 「・・・何ッ・・・。」 シャド−の場の『アクアの合唱』が舞の場に移ってきた。 「さぁハ−ピィ・レディ3姉妹、3体のシャド−マンに攻撃よ!」 ホ−ホッホッホッ、ハ−ピィ・レディ3姉妹(攻撃力各1800)は3体のシャド−マンを血祭りに上げた。 「・・・クッ・・・。」(LP3100) 「これでどうかしら。」 「さすがだぜ、舞!」 その時、結界の中からミストの声がした。 ・・・このタ−ンの私の行動は終了した、次の私のタ−ンのドロ−フェイズの前にこの結界は解ける・・・ 「一体何が出てくるんだ?」 「城之内!今はこのシャド−を倒す事だけを考えるのよ!」 「オゥ!オレのタ−ン。」 城之内はカ−ドを引いた。 「・・・カ−ドを1枚伏せて・・・、パンサ−ウォリア−とギア・フリ−ドの2体でシャド−にダイレクト・アタック!」 2体のモンスタ−がシャド−に襲いかかる。シャド−の場には1枚もカ−ドが無かった。 「・・・申し訳ありません・・・、・・・ミスト様・・・。」(LP0) と言うとシャド−は消えてしまった。 「やったぜ!」 「城之内!」 結界の中からミストの声がする。 ・・・シャド−めが・・・ 「あとはテメェだけだぜ、ミスト!」 ・・・もう少し待つがいい、この結界が解け次第お前達を始末してくれる・・・ 「あたしのタ−ンね。」 シャド−が消えてしまったので、次は舞のタ−ンになった。 舞はカ−ドを1枚場に伏せてタ−ンを終了した。 「さぁあなたの番よ、ミスト・・・。」 ス−、結界が解けた。 そしてミストの場には・・・。 「な、何だあれは!」 「こ、これは・・・。」 ミストの場には霧状のドラゴンが・・・、さらに場には3枚のカ−ドが伏せてあった。 ・・・これが私の切り札、白眼の霧竜(ホワイトアイズ・ミストドラゴン)だ・・・ 「ホ、ホワイトアイズ・・・。」 「ミ、ミストドラゴンだと・・・。」 ・・・このタ−ン、私は全てのフェイズを行う事が出来ん。もし次の私のタ−ンまでに、私の白眼の霧竜(攻撃力2500・守備力2200)を倒せなければお前達は終わりだ・・・ 「ならそんなモンスタ−、破壊してやるぜ!」 城之内はカ−ドを引いた。 「よし、稲妻の剣を引いたぜ、これをパンサ−ウォリア−に装備、白眼の霧竜に攻撃だ!」 稲妻の剣を装備したパンサ−ウォリア−(攻撃力2800)が、白眼の霧竜(攻撃力2500)に剣を突き刺した。 が、次の瞬間!パンサ−ウォリア−は、白眼の霧竜の体を突き抜けてしまった。 「な、何ッ!」 ・・・残念だったな、白眼の霧竜にはモンスタ−の攻撃は通用しないのだ・・・ 「何ですって!」 「クソッ、オレにはもう手は残ってねぇ。ギア・フリ−ドを守備表示に、守備モンスタ−を1体出してタ−ン終了だ! 「ならあたしのタ−ン。」 (白眼の霧竜に攻撃が出来ないならせめて・・・) 「ハ−ピィの羽根箒で伏せカ−ドを除去しておくわ。」 ・・・フッ、罠カ−ド発動・・・ ミストは伏せてあるカ−ドをめくった。 ・・・王宮の勅命、これでハ−ピィの羽根箒の効果を無効にする・・・ 王宮の勅命の効果により、ハ−ピィの羽根箒がかき消されてしまった。 「あたしもハ−ピィレディ3姉妹を守備表示にしてタ−ンを終了するわ。」 ・・・私のタ−ンだな・・・ ミストがカ−ドを引く。 「王宮の勅命は残しておくとしよう。」(LP1300) ス−、突然ミストが舞に近付いていく。 ・・・まずこのタ−ンはお前に死んでもらおう、ハ−ピィ・レディ・・・ 「何ですって?」 ミストは1枚の伏せカ−ドをめくった。 ・・・罠カ−ド、イタクァの暴風を発動。これでハ−ピィレディ3姉妹を攻撃表示にする・・・ 3体のハ−ピィ・レディが攻撃表示にされてしまった。 「何をする気なの?」 ・・・白眼の霧竜の特殊効果は、攻撃表示のモンスタ−にしか使えないのでな・・・ 「白眼の霧竜の特殊効果ですって!」 ・・・そうだ、今から見せてやろう。だがその前に・・・ と言うとミストは城之内の方を見た。 ・・・お前にはこれを使っておく・・・ ミストは場の伏せカ−ドをめくった。 ・・・罠カ−ド、ゴルゴダの十字架・・・ ジャキ−ン!城之内の体は巨大な十字架に磔られた。 「何ッ!身体が動かねぇ!」 ・・・このカ−ドの効果で次のお前のタ−ンの全てのフェイズをスキップする、そこで大人しくハ−ピィ・レディの最後を見届けるがいい・・・ 「最後だと、どういう意味だ!」 ・・・気付かないのか?何故お前の身体が動かないのか・・・ 「ま、まさか!」 城乃内達の周りが闇に覆われていく。 ・・・これから“闇のゲ−ム”を始める・・・ 「や、闇のゲ−ム・・・。」 ・・・白眼の霧竜の特殊効果発動・・・ 白眼の霧竜の身体が霧状に変わった。そして1体のハ−ピィレディの体内に入っていった。 「何が起こるというの?」 次の瞬間!ハ−ピィ・レディの背中から白眼の霧竜が飛び出してきて舞に襲いかかった。 「キャ−!」(LP650) 「舞!」 ・・・これが白眼の霧竜の特殊効果、白眼の霧竜の攻撃力と効果の対象になった相手モンスタ−の攻撃力の差を相手プレイヤ−に直接ダメ−ジを与える事が出来る・・・ 「そ、その為にハ−ピィ・レディを攻撃表示に・・・。」 ・・・更にこの効果は相手の場にいるモンスタ−の数だけ使う事が出来る、但しこの効果を使ったタ−ンはバトルフェイズを行う事は出来んがな・・・ 「じゃあ・・・。」 ・・・ハ−ピィ・レディの場には攻撃表示のハ−ピィ・レディがあと2体。つまり、あと2回この効果を使う事が出来る・・・ 白眼の霧竜が1体目のハ−ピィ・レディの体から出てきた。 ・・・とは言え、ハ−ピィ・レディの残りライフを考えれば、あと1度この効果を使えば終わりだがな。では再び白眼の霧竜の特殊効果発動・・・ 白眼の霧竜が2体目のハ−ピィ・レディの身体の中に入ろうとしている。 (つ、次に白眼の霧竜の効果を受けたら舞は・・・) 「舞!」 だが舞は闇のゲ−ムの影響か、気を失っていた。 「舞!」 ・・・ちょっと“闇の力”が強すぎたか・・・ 「てめぇ!」 ・・・私が3枚の神のカ−ドを手に入れたい“真の目的”は、“究極の闇の力”を解放する事。その為には“あのお方”を現代に蘇らせる必要がある・・・ 「“あのお方”だと、一体何者だ!」 ・・・お前が知る必要は無い、この女の命が“あのお方”の生贄として捧げられるのを大人しく見ているがいい・・・ 「クッ!」 (このままでは舞が・・・) ・・・では最後の攻撃を・・・ (何とかしないと・・・) (何とか・・・) 「ウォォオオオオオオオオ!!!」 ・・・な、何を?・・・ あまりの出来事にミストが驚きの声を上げた。 「闇の力だと!そんなモンでこのオレを・・・!」 ミストの闇の力で具現化しているゴルゴダの十字架にヒビが入ってきた。 ・・・バ、バカな・・・ 「このオレを、城乃内克也をなめんじゃねぇ!」 バリン!ゴルゴダの十字架が音を立てて崩れ落ちた。 ・・・バカな・・・ 闇の力を破られて驚くミストだったが、次の瞬間・・・。 ・・・し、しまった・・・ ミストはある事に気が付いた。 ・・・ゴルゴダの十字架が破壊された。という事は破壊された時点で、発動者である私のタ−ンは強制的に終了させられる・・・ 「という事は、オレのタ−ンになるんだな!」 城乃内がデッキからカ−ドを引いた。 「攻撃が通じねぇモンスタ−なら、これで破壊してやるぜ!」 城乃内の場の3体のモンスタ−が生贄に捧げられた。 「オレのデッキ最強のモンスタ−を見せてやるぜ!」 城乃内の場に召喚されたのは・・・、ギルフォ−ド・ザ・ライトニング(攻撃力2800・守備力1400)。 ・・・ギルフォ−ド・ザ・ライトニングだと・・・ 「3体の生贄を捧げた事により、ギルフォ−ド・ザ・ライトニングの特殊能力が発動される!」 ギルフォ−ド・ザ・ライトニングが背中の剣を抜いた。その剣が稲妻を呼び寄せる。 ライトニング・サンダ−!!! ギャーーー!!白眼の霧竜が稲妻の直撃を受けて消滅した。 ・・・バ、バカな・・・ 「ギルフォ−ド・ザ・ライトニングの攻撃!」 ライトニングクラッシュソ−ド! ・・・私が負けるとは・・・(LP0) 「やったぜ!」 しかし既にミストの姿は無かった。 ・・・これから始まる神と魔人の戦いの前座にしては面白いデュエルだったぞ、城乃内とやら・・・ 「神と魔人の戦いだと?」 ・・・私は戻らねばならない・・・ ミストの声がしなくなった。 「大丈夫か、舞・・・。」 舞は気を失ったままの舞に声をかけた、その声を聞いた舞が意識を取り戻した。 「助けてくれたのね、城之内・・・。」 「まぁな。」 だが城乃内の、何かを考えている表情に気付いた舞は、 「何?」 「いや、何でもねぇよ。」 城乃内はそう答えたが、ミストの言っていた事を考えていた。 (ミストの言ってた“あのお方”ってのは一体?) |