闇マリクVS闇バクラ

zeroさん作
作成:03/01/05
更新:03/01/06


第一話

バトルシップ内 リシドの部屋
リシド  「・・・・・・。」
闇マリク 「死の闇が迎えに来たぞ。リシド・・お前が生きていると、俺が困るんでなぁ。」
闇バクラ 「ふはははは・・・。」
闇マリク 「ん?バクラか・・。」
闇バクラ 「連れもいるぜ・・お前の分身、マリクの片割れがな。」
マリク  【貴様に、リシドを殺させはしない。】
闇マリク (ちっ・・そういえば千年ロッドで主人格は自分の記憶の一部をバクラに植えつけていたことを忘れていたぜ。)

闇バクラ 「さあ、貴様の千年アイテムを渡してもらおうか。」
闇マリク 「そういえば貴様は、千年アイテムのコレクターだったな。」
闇バクラ 「素直に渡せば、俺様のコレクションの一部には、しないでおいてやる。」
闇マリク 「なら・・貴様をパズルみたいに分解してやろうかぁ・・・?」
闇バクラ 「やってみな。」
闇マリク 「ふっふっふっ・・・死ねぇ!」
闇バクラ 「ぐああぁぁあ・・・。」
闇マリク 「そこでおとなしくしてな、リシドを始末したら貴様の番だ。・・・!!腕がぁ、くぅ・・貴様ぁ・・・。」
闇バクラ 「へっ、たいしたことねぇな。テメーの力なんざ。」
闇マリク 「ほーう・・千年アイテムに選ばれし者同士。闇のゲームでケリをつけるとするか。」
闇バクラ 「ふっふっ。望むところだね。」

バトルシップ・デュエル場
闇マリク 「ルールは負けたほうが消える、それだけだ。」
闇バクラ 「きなよ。」
闇マリク 「行くぞ・・。」
闇バクラ 「・・ちょいと待ちな、テメーの片割れがお前に話をしたいとよ。」
闇マリク 「何だ・・・?」
マリク  【貴様が僕自身によって生まれた、闇の人格。】
闇マリク 「そうだ、貴様の[怒り]、[嫉み]、[恨み]、その全てがこの俺を誕生させたわけだ。俺が表に出たことによってテメーの気分も少しは晴れたはずだ、この俺に礼ぐらいして欲しいもんだぜ。」

マリク  【あの日、リシドが倒れた事によって生まれたイシュタール家の惨劇。そして貴様が、父上を殺した事も。】
闇マリク 「おいおい、俺とテメーは二心同体。都合のいい時だけ他人のせいにするなよ、お前も同罪だぜ。」
マリク  【確かに、僕の心が生んで招いた惨劇にはちがいない。父上・・僕はなんて事を・・・。】
闇バクラ 「同情するぜぇ。フフ」
マリク  【その後、一人の男が現れこう言った。】
シャーディ(この運命を決めたのは偉大なる王の意思だ、王の魂はもうすぐ蘇る。王を探すのだ。)
マリク  【僕はてっきりこの運命を決めたのは王だけかと思った、だが実際にそうじゃなかった。貴様を倒すことが、亡き父への恩返しだ!!】
闇マリク 「面白い・・やってみなぁ。」
闇バクラ 「さっきマリクの脳裏に浮かんだのはシャーディ。となると、やつは今。」


第二話

闇バクラ 「覚悟しなマリク。」
マリク  【僕が戦術をサポートする。】
闇バクラ 「うるせぇ!俺に指図するな。お前は俺の言うとうりしていればいいんだよ。」
マリク  【わかってる、奴を倒せば千年ロッドはくれてやる。】
闇バクラ 「それだけじゃねぇ、お前の背中の彫り物の秘密も教えてもらうぜ。」
マリク  【!】
闇バクラ 「すべての千年アイテムを揃えれば、闇の力が手に入ると思ったがそうじゃねぇ。お前の背中も同様、石版の秘密を解かなければ扉は開かねぇハズだろ、いつまでも俺が知らないとでも思っていたのか?」
マリク  【わかった、それも教えよう。】
闇バクラ 「それともう1つ、テメーの元の肉体がバラバラになっても構わないな?」
マリク  【構わない!!】
闇バクラ 「それを聞いて安心したぜ、これで心置きなく奴をぶったおせる・・ふはははは。」
闇マリク 「話し合いは決まったか?なにを使用とも時間の無駄だ、この俺が二人まとめて葬ってやるよ。」
闇バクラ 「!」
闇マリク 「闇のゲームの始まりだ!」
闇バクラ 「・・・・・・。」
闇マリク 「この闇のゲームは、肉体と精神が闇に食われる究極のデスゲームだ。」
闇バクラ 「肉体が食われる?」
闇マリク 「いずれ分かる・・・フフフ・・・。」

闇マリクLP4000 闇バクラLP4000 闇バクラの先行
(手=手札 モ=モンスター 伏=リバースカード 場=場に出ているカード)

闇バクラ 「行くぜ、俺様の先行ドロー。」
闇バクラ (ふふ・・いきなり強力な罠カードを仕掛けておいてやるぜ。)
闇バクラ 「リバースカードセット。さらに、『ゴブリンゾンビ』を攻撃表示で召喚!ターンエンド。」
     (手・4 モ・1 伏・1 場・0)

闇マリク 「フッ、俺のターン・・ドロー。リバースカードをセットし、『ドリラゴ』を召喚。敵モンスターに攻撃!」
闇バクラ 「くくっ、罠カード『戦慄のアースバウンド』発動!」
闇マリク 「トラップ?」
闇バクラ 「ふ、足元を見てみな。」
闇マリク 「これは・・?」
闇バクラ 「攻撃力の低いモンスターを囮にしたのは罠カード、『戦慄のアースバウンド』を発動させるためさ。」
マリク  【『戦慄のアースバウンド』。敵プレイヤーは、モンスターで戦闘を仕掛けると500ポイントのダメージを受ける。】
闇マリク 「ぐぅ、俺のモンスターの攻撃は止められない。」
闇バクラ 「こんな雑魚モンスター倒してくれて構わないぜ。俺様のオカルトデッキは墓地にモンスターを送ると、真の強さを発揮するからな。(『ゴブリンゾンビ』撃破)この瞬間、永続罠カードの効果発動。アースバウンドよ、プレイヤーを噛み砕け!」
闇マリク 「ふっふっふ・・残念だったなぁ。」
闇バクラ 「なっ!?」


第三話

前回デュエルの状況  
(手=手札 モ=モンスター 伏=リバースカード 場=場に出ているカード)
闇マリク(LP4000 手・4 モ・1 伏・1 場・0)
闇バクラ(LP4000 手・4 モ・0 伏・0 場・1)闇マリクのバトルフェイズ

闇マリク「ふははぁ・・手札から速攻魔法発動!『サイクロン』!!これで貴様の永続罠を破壊する。」
闇バクラ「ちっ・・罠除去のカードを持ってやがったか。」
闇マリク「それよりバクラ・・自分の姿を見てみな・・・。」
闇バクラ「な・・?」(LP4000→LP3500)
闇マリク「ははは・・噛み砕かれたのは、貴様のほうだったなぁ。」
闇バクラ「コイツはいったいどういうことだ?」
闇マリク「今の俺の攻撃で、貴様はライフポイント失った。この闇のゲームはなぁ・・失ったポイント分、
     闇がプレイヤーの体を蝕んでいくんだよぉ・・・。」
闇バクラ「闇が・・・。」
闇バクラ(魂をむさぼる闇がこの空間に潜んでいるってわけか。)
闇バクラ「へっ、なるほどね。随分と楽しませてくれるゲームじゃねぇか。」
闇マリク「どちらが先に相手を闇へ葬るか・・勝負だ、バクラ!」(手・3 モ・1 伏・1 場・0)

闇バクラ「おもしれぇ、どちらが先に闇へ葬るか・・勝負だマリク!ドロー。」
闇マリク「カードは慎重に選びなバクラ、すでに俺はお前のオカルトデッキは見切っているんだからなぁ・・ハハッ。」
闇バクラ(もし俺のオカルトコンボを見切っているなら『ウイジャ盤』は使えない・・・、ここは試してみるか。)
闇バクラ「俺様は、『悪魔吸収-デーモン・ゾンビ』を召喚、攻撃表示だ。」
闇マリク「また攻撃表示か?それではまた、俺の『ドリラゴ』の餌食になるなぁ・・。」
闇バクラ「残念だが、こいつは特殊能力を備えている。自分の墓地にある悪魔族
     モンスター1体につき攻撃力が200ポイントアップするのさ。」
闇マリク「ほーう、そいつにそんな能力が。」
闇バクラ「今度は貴様が闇に食われる番だ。デーモン・ゾンビ、『ドリラゴ』に攻撃だ。」
闇マリク「・・・・・・ちっ。」(LP4000→LP3900)
闇バクラ「さらに、リバースカードを1枚セットしてターン終了だ!!」(手・3 モ・1 伏・1 場・0)

闇マリク「俺のターン、ドロー・・・。」
闇バクラ「この瞬間永続罠、『ウイジャ盤』を発動する。このカードは、デスの5文字がそろったら貴様は闇に食われる。さあ、俺様のオカルトデッキを見切っているなら俺様のコンボを打ち崩してみな。」
闇マリク「クク・・そう慌てるなバクラ・・今からお前のコンボをうち砕いてやるよ・・・。」
闇バクラ(!やはりくるか・・・。)
闇マリク「リバースカード発動、『罠はずし』!ハハハ、これでお前が操るウイジャ盤は消えてなくなった。さらにぃ・・『ギル・ガース』を攻撃表示で召喚。デーモン・ゾンビに攻撃!!デーモン・ゾンビを撃破。」
闇バクラ「くぅう・・。」(LP3500→LP3400)
闇マリク「オカルトデッキは見切っていると言ったはずだぁ・・。その程度でこの俺を倒せると思うなよ・・ハァハァハァハァ・・・。」
(LP3900 手・3 モ・1 伏・0 場・0)

オリジナル
『悪魔吸収-デーモン・ゾンビ』 悪魔族 闇属性 星4 
自分の墓地にある悪魔族モンスター1体に付き、攻撃力が200ポイント上がる。 
ATK/1500 DEF/1500


第四話

前回デュエルの状況  
(手=手札 モ=モンスター 伏=リバースカード 場=場に出ているカード)
闇マリク(LP3900 手・3 モ・1 伏・0 場・0)
闇バクラ(LP3400 手・4 モ・0 伏・0 場・0)
闇バクラのターンから

闇バクラ「俺様のターン、ドロー。」
闇バクラ(こうなったらマリクの知らねぇ次なる戦術を披露するまで。)
闇マリク(きな・・まあ、俺のデッキに眠る『ラーの翼神竜』が、貴様の息の根を止めることになるだろうがなぁ・・・フフ)
闇マリク「さあどうした?」
闇バクラ「へっ、慌てんじゃねぇよ。」
闇バクラ(奴の場にはモンスターが1体、すでに奴の手札に神のカードを持っているならフィールドに3体の生け贄が揃った時、神は召喚される)
マリク 【神を恐れるな、バクラ!】
闇バクラ「うるせぇ!俺に命令すんじゃねぇ。」
マリク 【まあ聞け、あるんだよ・・ラーの攻略法が。】
闇バクラ「何!?」
闇マリク「おいおい、またお2人さんで作戦タイムかぁ?あがくだけ無駄ってもんだ、早くしな。」
闇バクラ「なるほどなぁ、その手があったか・・・フフフ、喜べマリク。テメーのアドバイスで、テメーの元の体を跡形もなく消し去ってやるからよ。」
マリク 【構わない、殺れ!!】
闇マリク(ちっ、主人格め・・なにを吹き込みやがった。)
闇バクラ「リバースカード3枚セット。さらに、壁モンスターを1体召喚しておく・・ターンエンド。」
(手・0 モ・1 伏・3 場・0)

闇マリク(奴め、なにを企んでる・・。まあ、なにを企もうと神のカードの前では無力。だが、俺の手札に『ラーの翼神竜』はまだ無い。)
闇マリク「カードドロー。」
闇マリク(なら、このカードで神を引き寄せるまで。)
闇マリク「魔法カード発動!『天よりの宝札』。」
闇バクラ「手札増強魔法か!?」
闇マリク「そうだ、互いの手札が6枚になるようにカードを引く。 ・・・ちっ。」
闇バクラ「どうやらその様子だとテメーの手札にラーのカードがまだ来ないようだな、なら俺様が手伝ってやるぜ。リバースカードー2枚オープン『墓地送り』と『死なばもろとも』。」
闇マリク「なんだと?」
闇バクラ「『墓地送り』は自分の手札を捨てた枚数分、新たにデッキからドローできる罠カード。そして『死なばもろとも』は互いの手札を全て墓地に送り。新たに5枚、カードを引かせる罠カード。しかも、この罠を発動させたプレイヤーは。自ら捨てた手札100ポイントが、その枚数分だけライフポイントから削られる。」(LP3400→LP2800)
闇マリク(そこまでして、なぜ俺に神のカードを引かせようとする?)
闇バクラ「どうした?早くドローしろよ!」
闇マリク「ちっ。・・・またしても。」
闇バクラ「なんだぁ、また引けなかったのか?だらしねぇ。」
闇マリク「ぐぅ・・リバースカードを1枚セットし、ターンエンドだ。」(手・5 モ・1 伏・1 場・0)

『墓地送り』 通常罠
自分の手札から墓地に捨てる(最高2枚)、そのあと捨てた枚数分デッキからドローする。



第五話

前回デュエルの状況  (手=手札 モ=モンスター 伏=リバースカード 場=場に出ているカード)
闇マリク(LP3900 手・4 モ・1 伏・0 場・0)
闇バクラ(LP2800 手・5 モ・1 伏・1 場・0)
闇バクラのターン

闇バクラ「俺様のターン、カードドロー。」
闇バクラ(きやがった、コイツを待ってたぜ。)
闇バクラ「まず、リバースカードをセット。そして『ゲルニア』を生け贄にして、『死霊操りしパペットマスター』を召喚。そしてパペットマスターの特殊能力発動。2000のライフコストを支払い墓地から2体の悪魔族モンスターをフィールドに呼び戻せるのさ。」(LP2800→LP800)
(特殊召喚したモンスター 『ゴブリンゾンビ』・『死霊伯爵』)

闇マリク「へっ、パペットマスターの特殊召喚時にはそのターン攻撃できないぞ。さらに今の効果で、貴様のライフは僅か800ポイント。どうするつもりだ?このまま黙って闇に食われるかぁ?」闇バクラ「そう慌てんな、魔法カード『コスト奪還』を発動。これで1度だけ俺様が払ったコストを半分取り戻でせる。そしてお前には良いカードをプレゼントしてやるこの魔法カードでな。」(LP800→LP1800)
闇マリク「なに?」
闇バクラ「魔法カード、『闇の指名者』発動。」
闇マリク「『闇の指名者は』モンスターカードを一枚選択し、相手の手札に加えさせるカード・・。!まさか。』
闇バクラ「そう、お前のデッキに眠るラーのカードを手札に加えさせてやる。」
闇マリク「ぬうっ・・・。」
闇バクラ「どうだ、やっとラーを手に入れた気分は?」
闇マリク「そう言う事かやっとわかったぜ、貴様がなぜこの俺にラーのカードを引かせようとしたのか。
      思えば、貴様の場にそのヒントは在ったってわけだ。」
闇バクラ「へっ。」
闇マリク「貴様があえてライフを削って召喚した2体の雑魚モンスター。そして、2枚残されたリバースカード。
      フフフ・・・貴様、ラーを手に入れる気だな?」
闇バクラ「いまさら気づいても遅いぜ、リバースカードオープン『エクスチェンジ』発動。」
闇マリク「やはりな。」
闇バクラ「『エクスチェンジ』の効果でお互いのプレイヤーは手札を1枚選び交換する。さあ、貴様のラーのカードを渡してもらおうか。」
闇マリク「けっ。」

闇バクラ「フフフ・・・。」 選んだカード『ラーの翼神竜』 
闇マリク「・・・・・・。」   選んだカード『死者蘇生』
闇バクラ「次のターン、貴様があれほど見たがっていた『ラーの翼神竜』を思う存分拝ませてやるよ、この俺様がな。」
闇マリク「俺様がだと?そうじゃないだろバクラ、貴様ごときにラーを使いこなせん。ラーを操るのは、貴様の先生の方だ。」
マリク 【『ラーの翼神竜』は古代神官文字。ヒエラティックテキストを、正確に唱えたものしか召喚することはできない。】
闇マリク「そう言う事だ、所詮貴様は他人の力を借りなければ、俺の相手はつとまらないって事だ。」
闇バクラ「なんだと?」
闇マリク「まあいい、それくらいのハンデはくれてやる。」
闇バクラ「なんとでもほざけ、最後に笑うのは俺様の方だ。」
闇マリク「さあ、デュエルを再開しようぜ。」
マリク 【次のターン『ラーの翼神竜』を召喚し、貴様を抹殺する。】
(手・2 モ・3 伏・1 場・0)

オリジナル 
『コスト奪還』 通常魔法
このターン使用したライフコストを半分、自分のライフに加算してもよい。
続く