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<小説> 闇を制する者
後編


TONさん作
作成:02/12/08


【第五幕・結界】

バスター・ブレイダーが竜殺しの剣を構える
「行くぞ化け物、この俺が刻んでやる!」
そう言うとバスター・ブレイダーがタイラント・ドラゴンに向かって突進する
「グゥォォォォォ!!」
しかしタイラント・ドラゴンはひるまず、反撃に出る―
「ちっ―なるほど・・・ギルフォードが苦戦するわけだ」
一進一退の攻防が続く


ブレイド・ナイト、太陽の戦士がいる最前線にギルフォードが到着する
「ギルフォード団長!」
「待たせたな・・・敵を殲滅するぞ!」
ギルフォードが来ただけで光の騎士団の士気が上がる―シャインスパーク、まさにそんな存在なのだギルフォードは
「む・・・一筋縄ではいかんようだな・・・だが!」
ハ・デスがそう言うとレッサー・デーモンデーモンの召喚を召喚する
「地獄を見せてやって来い・・・」
ハ・デスは不敵に笑った・・・


「地下にこんな所が・・・」
コマンド・ナイトは更に下へと降りていく
そこには光の護封陣が張られた部屋があった―
「封印?何を・・・」
その刹那―背後にいたダーク・バルターが結界を壊そうとする!
「なっ・・・」
コマンド・ナイトが驚きの声を上げる
「グゥゥゥゥ・・・・オオオオ!!」
そして結界は破れる――
その奥には巨大な手が鎖に繋がれていた―封印の鎖によって・・・

(この悪魔―どこかで・・・?)
コマンド・ナイトは恐怖とともに何故か安心する気さえした―
しかし、ダーク・バルターはコマンド・ナイトを見ようとはせず、
ひたすら封印の破壊作業を行っていた―


【第六幕・解放】

「くっ・・・まさかこれほどとは・・・」
対ドラゴン戦においては絶対的な自信があったバスター・ブレイダーが追い詰められる―
(自分の力を信じろ―)
ふと、バスター・ブレイダーは昔彼に言われたことを思い出した
(そうだ―自分を信じるんだ!フリード将軍も俺に任せてくれた。ギルフォードとも約束した・・・俺は負けない!!)
そう思ったとき、バスター・ブレイダーに大地の力―ガイア・パワーが宿った
「ウオオォォォォ!!」
バスター・ブレイダーが凄まじい一撃を放つ!
竜殺しの剣がタイラント・ドラゴンの体を真っ二つにした
さすがのタイラント・ドラゴンもこれでは再生のしようが無かった―
「ふぅ・・・」
一息すると、バスター・ブレイダーは緊張の糸が切れたのかその場に座り込んだ
(後は頼むぜ、ギルフォード)



「むぅ、ギルフォードか・・・奴が来てから戦況が変わってたな・・・
止むをえん、ニュート!我と共にに来い!」
ついにハ・デスが前線へ出る
それを見たフリードが
「ついに大将自らのお出ましか・・・よし、私も出る!
周りの連中は任せるぞ!」
「皆の者、フリード様に敵を近づけるな!我らで援護するぞ!」
ギルフォードの指示により戦士達はフリードに近づこうとする悪魔達の掃討につく―
「ほぅ・・・貴様自らがお出ましか、フリード」
「これ以上はお前の好きにはさせんよ・・・ハ・デス!」
(フフフ・・・今日がお前の命日だフリード・・・封印を解き神の力を手に入れたとき我輩の勝利が決まるのだ!)


――封印はダーク・バルターの魔力によってほぼ解かれていた
(ハッ―こいつを止めなければ!)
コマンド・ナイトはダーク・バルターに向かって槍を構える
やっとその存在に気付いたのか、ダーク・バルターがコマンド・ナイトの方を向く―
一瞬―ダーク・バルターの動きが止まる
「ィ・・・リ・・・ア・・・」
ダーク・バルターがコマンド・ナイトの名を呼ぶ―
「!!・・・その声は、アレク・・・?」
コマンド・ナイトがそう呼んだ時!
「グゥゥゥォォォァァァァァアア!!!」
ダーク・バルターの洗脳が解除される―
「・・・イリ・・・ア・・・・私・・・は・・・」
「アレク!!」
姿は違えど英雄―アレクが眼を醒ます
――が!時は既に遅く、封印されし者の右腕が解放される−


「!!!」
ハ・デスが封印の解放を察知する―
封印されし者の右腕が突如としてハ・デスの目の前に現われる
「な・・・何だこれは!」
フリードが驚きの声を上げる
「フフフ・・・フハハハハ!!刻は来た!エグゾディアの力、今我のものに!!」
そして、死の儀式が始まる――


【第七幕・冥界の神】

「1000年もの昔に世界を滅ぼしかけたとされる破壊の神―エグゾディア!まさか・・・この王宮にエグゾディアの一部が封印されていたのか」
「フフハハハッ!既に他のパーツは冥界にて封印は解かれている、そして地上に存在するこの右腕・・・これを冥府へ送ることでエグゾディアの力を我の物に!ニュート!エグゾディアとの契約が終るまでの間に人間どもを蹴散らせ!」
そういいハ・デスが契約の儀式に入ると同時にニュートの体が突如として変化する―
「何だ、この化け物は・・・体が巨大になっていく・・・」
「怯むな!所詮はハ・デスの子飼の一匹、皆の力があれば問題は無い!」
兵士達の士気をフリードが高める――そしてニュートに向かって攻撃を仕掛ける

――しかし、巨大化したニュートは一兵士達の力では止めるのが困難であった
「私に任せろ!」
ギルフォードがニュートに向かって閃光の一撃を加える―
「グゥギャァァォォォォ!!」
ニュートが大きな声をあげ倒れる―そしてギルフォードはニュートの返り血を浴びる――
「むっ・・・なんだ?体に力が・・・ぐぅ」
ギルフォードがその場に倒れこむ
「ギルフォード団長!」
光の騎士団たちが駆け寄る
「大丈・・夫だ・・・、お前達は残りの敵・・の殲滅に・・・あた・・・れ」
聖なる守り手!ギルフォードを守れ!」
(くっ・・・バスター・ブレイダー、ギルフォード・・・切り込み隊長、これでこちらの主戦力はほとんど削られてしまったな)
これで悪魔達が数の上でも、力の面でも優位にたった―
「まだだ・・・まだこれからだ!」
フリードが再び活を入れ、残りの兵士達を立ち上がらせる
「ハ・デスが、契約の儀式を終らせる前に誰か一人でもそこまでたどり着ければ・・・」
まだ諦めるわけには行かない――ここで諦めれば全てが終る、皆最後の力を振り絞った―


「アレク!本当にアレクなのね」
「ああ・・・、この結界は人間の力と・・・多量の魔力が無ければ解けないと言った・・・私はそのために改造されたのだ・・・」
「・・・とにかく、無事でよかった・・・」
「・・・まだだ・・・ハ・デスを止めなければこの世界が危ない」
アレクはそう言い、戦場へと向かおうとする―
「待って!行っては駄目よ!」
「・・・この戦いを止めれる為には私の力が必要だ・・・絶対帰ってくる、ここでおとなしくしてるんだ」
この時アレクは一つの決心をしていた、ダーク・バルターの魔力・・・これを使えばハ・デスを止められる・・・そう、“自身の力を全て使い果たしてでも”・・・彼の意思は固く、もはや、コマンド・ナイトには止められることは出来なかった



「むっ、まずい!契約の儀式が完成してしまう―」
フリードがそう言うより早く―封印されし者の右腕が闇へと消えていく・・・
「フハハハハ!遂に、遂に全ての儀式が完了した!エグゾディアの力が我の物に・・・我は神となり、エグゾディア・ネクロスとなるのだ!」
ハ・デスの体がまるで−突然変異したかのように変貌する――
「フハハハハッ!全てを壊し、全てを滅し、我はこの世の神となるのだ!」

この時、空には光が無くなり、地面が激震した――


ハ・デス――いや、エグゾディア・ネクロスはなおも巨大化し辺りを破壊していく
「フハハハハッ!破壊だ!滅せよ!世界よ!!」

既にハ・デスの意思は感じられず敵・味方問わずに攻撃を繰り返す
「もはや止めることは出来ないのか・・・このまま見ている事しか・・・」
フリードを含め、全ての者達がその場で破壊の神の行動を傍観するだけであった―



(急がなくては!たとえこの身がどうなろうとも――)
ダーク・バルターの姿のままの切り込み隊長アレクは地上へと急いだ


【最終章・永遠の記憶】

「フハハ・・・ハハ・・!ハ・・カイ!メ・・・ッセヨ!セカ・・・イ・・・」
壊れた機械時計のように同じ事を繰り返す―辺りは既に荒野と化していた
「!!!こいつが、ハ・デス・・・?」
地上にたどり着いたアレクが見た“モノ”はとてつもないでかさに成長し破壊を繰り返していた
「ハ・デス!!これ以上お前の好きにはさせん!」
アレクが叫ぶ――フリードがその方向を見る―
「!悪魔・・・?いや、違う・・・アレ・・・ク?」


エグゾディア・ネクロスがアレクの方向を見る
「ハ・・・カイ・・・メッ・・・セヨ・・・」
「魔人と化した私の魔力で―全てを終らせる!!」
アレクがエグゾディア・ネクロスに向かって手をかざす
「全ての魔力を吸い取り、我の魔力と共に崩壊させる!」
全ての技能・力を無力と化す―スキル・ドレイン!!
「グゥゥゥォォォォォ・・・・ガァァァァァァ!!!」
エグゾディア・ネクロスの体が崩れ―ハ・デスの姿へと戻っていく―
「・・・ハ・デスの姿に戻った・・・」
「今です!フリード将軍!!」
「――はっ・・・皆の者力を合わせよ!団結の力をもって今こそハ・デスを討て!!」



―こうして悪魔の軍団と人間達の戦いが終った
残った悪魔達は体朽ち果て消え―一部の者は冥界へと帰す
一方人間達は崩壊した土地の再興に力を入れる
――その地には一人の英雄の像があった―
アレクはその後全ての魔力を放った後一瞬―姿を戻し、そして果てた


しかし、英雄は皆の心の中に生きている―そしてこれからも・・・