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雷の戦士・龍の棲家

TONさん作
作成:02/11/24


【第一幕】

―王宮
ギルフォード団長、あなたに竜谷(りゅうこく)に行って貰います」
「竜谷・・・そこにこの国の利益になるものは無いと思われますが・・・」
女王の意見にギルフォードは納得がいかなかった
「竜谷にはたくさんのドラゴンが生息しております、この国の近くにあれほどの獰猛なドラゴンが住み着いているのですよ、危険でありましょう?」
「・・・かしこまりました、竜谷へ我が部隊<光の騎士団>が行ってまいります」
(しかし・・・200年もの間一度も襲ってこなかったドラゴン達にわざわざ接触する必要があるのだろうか?)

―女王の部屋
「上手くいきましたわ、ハ・デス様・・・」
「うむ、上出来であったぞ影武者・・・。ここで人間達が動いてくれば我の計画通りに事は進む・・・」
ギルフォードはこのとき知らなかった、女王の影武者のことを・・・


―光の騎士団・作戦室
「ギルフォード隊長、今回の御用はなんだったのです?」
クィーンズ・ナイトが言う
「我ら光の騎士団が竜谷へ遠征することになった」
「竜谷に―ですか?」
「ということはドラゴン達を一掃するということですね!」
キングス・ナイトが首をかしげる横でジャックス・ナイトは嬉しそうに言った
「そういうことだ、かなりつらい戦いになるだろうが、頼むぞお前達」
「了解!」


―会議室
「どうやら光の騎士団に竜谷への遠征命令がでたらしい」
「市民達にとって絶好のチャンスとなってしまいますね・・・」
「うむ・・・気を引き締めなければな」
フリードコマンド・ナイトの2人は影武者の暗躍・市民の不満に薄々気付いていたため、この事態がもしかしたらこの国にとんでもない影響を与える事に不安を隠せなかった―



【第二幕】

−竜谷
「ここが龍谷・・・すごい迫力だな・・・」
そこはとてつもなく深く−時々すさまじい雄叫びが聞こえてくる
そして見たもの全てを圧倒した−
「・・・腕が鳴りますね、隊長!」
強がりかジャックス・ナイトが謳う
「では行くぞみんな」
『おーー!!』

竜谷に入り4分の1程進んだ所で軍隊竜の群れが現れた
「早速お出ましか、行くぜ!」
絵札の三銃士が先陣を切って軍隊竜の群れに飛び掛る
それぞれの剣技は凄まじく次々と敵をなぎ倒す―が
「まだ来る!キリが無いわ・・・」
軍隊竜はやられ、減っていくどころかさらに数が増している様にも見えた
「ここは私にお任せを・・・」
そう言うとジョウゲンが呪文を唱え始めた
「今です、皆さん!」
ジョウゲンがそう言い光の騎士団は敵をなぎ倒していく
するとどういうことであろう―あれほど増え続けていた軍隊竜がこれ以上増えることは無かった
「どうやらこやつらの鳴き声に反応して次々に現れた模様、なので声を封じました」
「よし、この調子で一気にいくぞ!」

さらに進むと美しい姿を持つ宝石龍が現れた
それぞれの龍はサファイア・エメラルド・ダイヤモンドの輝きを持っていた―
「美しい光を持つ龍だな・・・」
キングス・ナイトはその美しさに見惚れていた
「見惚れている暇は無いぞ!気をつけろ!」
ギルフォードの喝により皆が我に帰り動き出す―
「クッ・・・こいつら―強い!」
「ばらばらに戦っていては駄目だ!1体ずつ確実にしとめるんだ!」
ギルフォードの指揮は的確だった、アレほど苦戦を虐げられた宝石龍達をあっという間にしとめることに成功した


兵士達は困憊していた―半分近くまで到達するのにこれほどまでに苦戦するとは思っていなかったからだ
(だいぶつらい戦いになってきたな・・・この奥にはどんな化け物がいることか)


竜谷の奥深くでじっとしたまま動かない一つの影があった
その姿は他の龍達よりもはるかに大きくそしてとてつもない威圧感を放っていた――そう自分の獲物を待ちながら



【第三幕】

(かなり深いところまで来たな―)
時刻はまだ昼頃であったが辺りはかなり暗かった


どれほど進んだのだろう?突如凄まじい雄叫びが聞こえてきた
「何だ・・・この鳴き声は谷が震えている―」
そして前方での巨竜の羽ばたきによって暴風が吹き思わず後ずさりする
「こいつがこの谷の主か?」
「なんという威圧感―心して取り掛からねば・・・」
眼前に巨体を持った紅き竜−タイラント・ドラゴンが現れた
「こいつ一体だ、一気にしとめてやるぜ!」
そう言いジャックス・ナイトはタイラント・ドラゴンに突進する―クイーンズ・ナイト・キングス・ナイトもそれに続く

一瞬――瞬く間に人が後方に飛ぶ
「・・・化け物だ・・・」
そこに居る者全てがそう思った
「だが―負けるわけにはいかんのだ!!」
ギルフォードが剣を構えタイラント・ドラゴンに飛び掛る
「ライトニングクラッシュソード!」
ギルフォードの剣技が炸裂する
タイラント・ドラゴンも一歩も引かずに応戦する
タイラント・ドラゴンが口からバーストブレスを放つ


状況は完全に不利だった
そこに若き戦士ロケット戦士が特攻を試みた
「くらえーーー!!」
ロケット戦士の一撃はタイラント・ドラゴンの肩を貫いた!
「グガァァァーーー!!」
タイラント・ドラゴンはひるみ苦しんだ
―そしてロケット戦士に向かって攻撃を仕掛ける

この一瞬をギルフォードは見逃さなかった
「ライトニングサンダー!!」
ギルフォードの奥義が炸裂した―
「グゥォァァァァァ!!」
断末魔の叫びとともに巨体が地面に叩きつけられる

「やった・・・のか」
タイラント・ドラゴンはピクリとも動こうとはしなかった
「勝った!俺達の勝利だ!!」
『うぉぉーーー!!』
皆が勝利の声をあげた

こうして光の騎士団は王宮へと帰国した―


同時期王宮でも大革命によって戦いは終結していた―


そして一人この戦いを傍観していたものがいた―
「フフフ・・・全ては我が計算どおりだ後は待つだけだ・・・封印が解けるのを・・・」


こうして“闇を制する者”の戦いの幕が開ける―