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革命家と1人の英雄

TONさん作

作成:02/11/08


【―第一幕―】

王宮―玉座の間
「来月からの税を1割増にしましょう」
「―な、そんなことをすれば市民の反感がますますでかくなってしまいます」
「市民はすべて私のもの、何か文句がありまして?」
「・・・」
女王の申し出に大臣達は逆らうことができなかった・・・

    ―数刻後、女王の部屋―
「なかなか上手くやっているようだな・・・」
「ハデス様、お褒めいただきありがとうございます」
ハデス―冥界の覇王にて影から支配する者
「もう少しでございますわ、ハデス様・・・」
「ふふふ・・・、楽しみにしているぞ影武者よ・・・」


―王宮の城下町、ある一室
「もう我慢の限界だ、これ以上国のいいようにやられてたまるか!」
「そうだ!今こそ立ち上がるときだ!」
弾圧されし民と逃げまどう民達の隠れアジトでの出来事である
「しかしこの国は武力国家の国、我々だけでどうにかなるのか?」
「大丈夫だ、念のためにならず者達を雇う予定だ」
ならず者傭兵部隊か・・・信用できるのか?」
「無論金は後で払うことで了承してもらう」
「ふむ・・・ではここにレジスタンスを結成する!」
「オオ--!!」

こうしてここにレジスタンスたちは集結した


―作戦会議室
「どう思う?コマンドナイトよ」
「やはり近頃の女王は少し変です」
「・・・ふむ、お前もそう思うか。・・・だがあの容姿女王としか思えぬのも事実」
フリード様、もしや今いる女王は偽物で本当の女王は―」
「その先は言うな、いや決して言ってわならぬぞ」
「・・・すいませんでした」
(だが、本当に偽物であったとすれば本物の女王はどこに・・・、それに何が目的なのだ?この国の崩壊を狙う輩がいるというのか―)


事態はそれぞれの思惑を抱えて動き出していた・・・


【―第二幕―】

王宮―女王の部屋
「どうやら市民達が動き出したようね・・・ふふふ、いよいよハデス様の完全なる計画の幕が上がるわ・・・」

全てはハデスの計画によって動き出していた―


―レジスタンス本部
「どうやらギルフォード部隊長は遠征に出たようだな・・・」
「となれば今こそがチャンス!」
「・・・いや、まだフリード将軍にコマンドナイトのイリア様がおられるぞ」
「今ここで引いてどうする!これ以上手薄になることなど考えられるか?
今一度言う、今こそがチャンスなのだ!」
「・・・」
レジスタンスを指揮する隊長が活を入れる
「そうだよ・・・今しかないんだ」
「やるぞ!」
「王宮に突撃するぞ!」



―王宮
「フリード様!市民が王宮に攻めて来ました!」
「・・・やはりこうなってしまうのか・・・」
「どうなさるのです!」
「・・・兵を挙げよ、迎え撃つ」
「!!本気ですか?」
「我らの仕事は国を護り女王を護ること・・・違うか?」
「・・・確かにその通りですが、しかし市民を―」
「わかっている、時間を稼ぐのだ・・・時が来るまで・・・」
「・・・」



そして決戦の時は来た―
レジスタンス達が一斉に王宮に突入する、そしてフリード将軍の命により兵士達が必死にそれを食い止める
(・・・フリード様は時が来るまで時間を稼ぐと申されていたがいったい何を待つというのだ?)


市民達の進軍は直も前に進み続ける
状況はややレジスタンスの側に分があった、兵士達は市民達に本気で攻撃する事など出来なかったからだ
「右翼に増援を呼べ!」
フリードの掛け声で切り込み隊長達が前に出る―


―そう、この戦を止める一人の英雄が・・・


【―第三幕―】

「みんな、俺に続け−!」
切り込み隊長―アレク―の掛け声に兵が続く
アレクの登場により王宮兵たちが一気に攻勢に出る
「くッ・・・アレク隊長か・・・」
「ひるむな、宮殿までもう少しだ!」


「アレク隊長・・・時間を稼いでくれよ・・・」
「フリード様、いいかげん何を待っているのか教えてください」
「うむ・・・青い忍者の調査を待っているのだ・・・」
「!ということはやはり女王の・・・?」
「そうだ、だがそれまでは時間を稼がねば・・・、コマンドよ陽動作戦を行うぞ!」
「はい!」


「・・・なんだ?王宮兵たちがさがっていく?」
「罠か?」
レジスタンスがひるんだその時―
「おら何ちんたらやってんだ、俺達が行ってやるよ」
ならず者達がひるまず前に進む

「む・・・傭兵部隊か・・・迎撃準備!」
王宮兵たちがならず者を囲むように陣取る
「へッ、かまうもんか!オラオラオラ!!」
迎撃部隊がならず者達にやられそうになったその時―
「そうはさせん!」
切り込み隊長が我が身を盾にし王宮兵達を護る
「ぐあぁ!」
「アレク!!」
コマンドナイトが思わず叫んだ
「―なッ・・・アレク隊長が・・・」
レジスタンス・王宮兵達に緊張が走る―


「フリード様、報告します!」
それよりわずかに遅れ青い忍者がフリードの前に現れる
「やはり女王様は偽物です、それどころかその偽物はハデスとの繋がりがあるようです!」
「なんだと!・・・わかった、下がってよいぞ」
「はっ・・・」
(そういうことか・・・人間同士を潰しあいその隙にこの国を乗っ取る気だったのか)
「フリード様!」
「うむ、時は来た!みなのもの聞けい!真の敵は王宮内に在り!
市民達とは停戦協定を張れ!」
この英断により戦いは一時的に止み、王宮兵達は女王の部屋に駆け込む―
(アレク・・・お前が身を呈したおかげで一時的に戦いが止まった。
この戦の真の英雄はお前だ・・・)
フリードは心の中で切り込み隊長に敬礼をした―


かくして市民達の大革命と一人の英雄により戦いは終わった
その後、切り込み隊長の遺体は何故か見つからなかった
そして、ハデスもまた姿を見せることは無かった・・・



―皆は信じた、切り込み隊長は生きていて生還を果たす事を・・・

                      ―Fin―