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〜王家の眠る谷〜
後編

ダークゲーマーさん作

作成:02/12/08
更新:03/01/05


【第6章ー恐怖の現れー】

ゴゴゴゴゴゴーーー!突風と共に大きな揺れが神殿を襲った。
「不死王よ!我をこの世の王をするためこの墓守達を破滅の道へと追いやりたまえ!」
デ・ザートは高らかに言った。が、しかし『不死王リッチー』には何の反応もない。
「どうしたというのだ不死王よ!今こそその力を示すがいい!」
すると、リッチーはデ・ザートの方に視線を移すとその巨大な手でデ・ザートの首をつかみ
持ち上げた。
「な・・何を・・・するのだリッチーよ・・・お前・の・・敵は・私では・・無いはずだ。
 さ・さぁ・・この手を・・離し・・奴らを・・」
とその瞬間リッチーはデ・ザートの頭を握り潰したのである。一帯に地の雨が飛び散る。墓守の長槍部隊はあっけに取られ動くことができなかった。そして、その者達の顔は恐怖に満ちていた。

「長!不死王が降臨してしまいました。」
長槍部隊の1人がそう長に伝えた。
「ついに、復活してしまったか・・・」
長は答えた。そして、少し何かを考えたのかと思うと長はこう語るのであった。
「あの神殿にはのう、不死王を封印するためにもう1つの神をそこに眠らせたのじゃ。その神の名は・・・・『聖獣セルケト』という。セルケトをもう1度復活させることができれば不死王を止められるかもしれん。」
「ならば、それに賭けるしかないのでは?」
聞いていたシャブティは言った。
「このまま国が滅びるのならば、1%でもあるその可能性に運命を委ねるのです。」
シャブティは続けてそうい言った。
「確かにシャブティの言うとおりかもしれんな。それにはアサシン達の行っている墓にある2つの神器が必要なのだ。アサシンに伝えてくれ。今お前たちのいる王家の墓に祭られて いる『セルケトの紋章』『封魂の聖杯』をただちに持ってきてくれ。セルケトを召喚するために。と」
それを聞くと兵はアサシンの元へと向かった。



【第7章ー一筋の希望ー】

 知らせを受けたアサシンは王家の墓の祭殿へと足を運んだ。
「セルケトの紋章・封魂の聖杯。これがその2つか・・・急いで長のところへ。」
アサシンがその場を離れようとすると、
「ちょっと待ちな!墓守さんよぉ!」
ザルーグがアサシンを引き止めた。
「貴様が黒蠍盗掘団の首領・・・ザルーグか?」
アサシンはたずねた。
「あぁ、いかにも。」
ザルーグは答えた。
「悪いが貴様らにかまっている暇はないんでね。」
アサシンは俊敏な動きで黒蠍を翻弄してその場を去ろうとしていた。
それをザルーグは銃で止めようとした。しかし、銃はハズレアサシンはその場を去った。
それを追いかけようとする黒蠍に一発の大砲が打ち込まれた。
「俺たちを倒さない限りお前たちはこの墓からは出られないぜ!」
『大筒持ちシリエル』がそう口にした。
「いいだろう。勝負だ!」
ザルーグは自身ありげに言い返した。
シリエルは大筒から放たれるファイヤーボールを連射した。
『黒蠍ー逃げ足のチック』はそれを見事にかわす。
「ならば行け!王族親衛隊よ」
シリエルが叫ぶとミイラの群れが再び黒蠍に襲い掛かった。
しかし、もはやミイラは黒蠍の敵ではなかった。投げられたミイラがそこにあった神の像にあたるとその像がモンスターに変化し動き出した。奇襲を受けそうになるザルーグを『黒蠍ー罠はずしのクリフ』がカバーする。この黒蠍盗掘団のコンビネーションはまさに最高であったのだ。勝ち目がないと思いシリエルは一度退却することにした。
「今回は、こちらが引くが今の地上は地獄だぜ。ここで眠ってたほうがよかったかもな。」
と言い残しシリエルは何処かへと消えていった。
「奴のいっていたことはどういうことだ?」
クリフが皆に問う。
「それより、早くここから出ようぜぇ〜」
チックが震えた声でそういった。
「確かに早くここから出よう。一体地上で何が起こっているというのだ?」

 そのころアサシンは神器を持って長のところに到着していた。
「よくやったぞアサシン。早速『降霊の儀式』を行うぞ。神殿へ行くのじゃ。」
リッチーはその強大な魔術で町を破壊し続けていた。もう墓守たちにはそれを止める術は無かった。神殿へついたアサシンたちは祭殿に祭られている聖櫃にその神器を入れた。「今ここに2つの神器を収めた。聖獣セルケトよ我が前に姿を現し邪悪なる魂をこの世から浄化したまえ!」
皆が見守る中長はそう唱えた。そしてその瞬間暗かった空から光が差し込んだのだ。
・・・希望の光が・・・・



【第8章ー聖なる力ー】

 その光と共に神殿の奥からその壁を破りセルケトが現れた。セルケトは長年の眠りからさめたのだ。
「これが、聖獣・・・・」
アサシンがそう呟く。それは、眩しいほどの光を放っていた。一方、町を破壊していた、
リッチーは聖獣の輝きとその強大なる力の出現を感じ神殿へと再び戻ってきた。
 そして、自分を封印していた神を目の当たりにするのであった。リッチーは笑みを浮かべたかと思うと、セルケトに魔法攻撃をしかけた。しかし、セルケトの能力。
『マジック・ドレイン』によってその攻撃は防がれた。それと共にセルケトが巨大化する。魔法エネルギーは吸収しパワーアップしたのである。
魔法攻撃が効かないと知ったリッチーは次の手段に出た。それは、死体を蘇らせる蘇生術であった。地面から次々と死者が現れ始めた。その数は100。いやそれ以上だ。だが、所詮セルケトには通用しなかった。数は多いがそれ1体はたいした力もないただの
ゾンビである。セルケトはそれらを食しどんどん巨大化していった。
リッチーはおびえる様な仕草さえして見せた。自分の力がこんなにも及ばない相手がいる事を恐れたのだ。だが、それでもリッチー自体とのパワーはまだ互角であった。
リッチーは最後の賭けに出た。自分の戦闘力と魔力を最大限まで解放し、持っている鎌で突撃した。リッチーは物凄い勢いで鎌を振り下ろす。
・・・・・・・・
その場に沈黙がよぎる。なんとその鎌はセルケトへと命中していたのだ。
しかし、またセルケトの鋏のようになっている手の攻撃もリッチーを捕らえていた。
(このままでは負けてしまう・・・)
そう心に思ったアサシンは魔術『フォース』を唱えたのだ。アサシンの体から魔力が抜け、セルケトへと注がれた。その瞬間セルケトの魔力が回復した。セルケトが最後の魔術。『亜空間への穴〜ブラック・ホール〜』を発生させた。その瞬間空に大きな黒い次元の裂け目が現れると共に物凄い強風が吹き荒れた。その強風に抵抗することなくセルケトとリッチーはその穴の中へと飲み込まれていった・・・・すると、その穴は閉じ、空からは晴れ間が差し込んだ。

「終わった・・・」
皆がそう口々に呟いた。アサシンや長は疲れた様子だったが笑っていた。シャブティは、喜びの涙を流した。アサシンは長に言った。
「俺はこれから旅に出ることにした。」
長は黙って聞いている。
「俺にはまだ、このネクロ・バレーを守る力はない。だから・・・」
「皆にはわしから伝えておく。さぁ行きなさい。」
アサシンは長に一礼すると、その場を後にするのだった。

一方黒蠍は・・・・
「ひゃー!やっと外だぜボス!」
チックが明るい声で叫ぶ。
「何なんだこの荒れ模様は?」
クリフが外の荒れようをみて問う。
「さぁな。何か強大な力と力の戦いが俺たちが墓んなかにいる時に起こったらしい。
 まぁ、俺には関係ないがね。」
ザルーグが答える。
「この墓にはもう何にもないようだ。さっさと次のお宝を探しに行くとしようぜ。」
ザルーグがそういうと黒蠍は次のターゲットを目指し歩き出した。

こうして、この国には平和が戻り、これからは再建が進んでいくだろう。
そして、また『墓守の一族』の存在は闇の中へと消えていくだろう・・・・・
『王家の眠る谷−ネクロバレー』が脅かされない限り・・・・・。